化粧品原料

化粧品用ラビトール

ジヒドロケルセチンは化粧品産業でも広く利用されており、さまざまなスキンケア製品に使われています。

抗菌性と抗炎症性のあるジヒドロケルセチン(タキシフォリン) は問題のある皮膚のケアに使われる化粧品に使われています。ジヒドロケルセチン(タキシフォリン) は皮膚のなかの脂質量を全体的に増やすので、乾燥肌や老化肌のケアに必要な皮脂分泌機能を助けます。ジヒドロケルセチン(タキシフォリン)を原料に含む化粧品は、皮膚の炎症や発赤を抑え、余分な脂肪を除き、皮膚を健康的に見せます。

ジヒドロケルセチン(タキシフォリン)は細胞に働きかけ、血管壁を強化して収縮性を良くし、細胞の代謝を高め、紫外線から皮膚を保護します。このように、原料にジヒドロケルセチン(タキシフォリン)を含むクリームは、肌を柔らかく、滑らかにして、外部からの悪影響から肌を守ります。

ロシアでは2013年12月末の時点で、ジヒドロケルセチン(タキシフォリン)を原料にした化粧品が約90種類登録されています。それらは、クリーム、ゼリー、ローション、シャンプー、ヘアバームなどです。

化粧品産業におけるジヒドロケルセチンの利用

ラビトール‐アラビノガラクタン

化粧品産業はアラビノガラクタンが今後開発すべきもう一つの有望な分野です。.アラビノガラクタンは、スキンケアクリーム、シャンプー、ローションなどの補助成分として使用されます。アラビノガラクタンは保湿作用があり、乾燥時に皮膚から蒸散する水分を少なくして、肌の保湿性を保ち、皮膚の栄養状態を良くして、かさつきを少なくします。

アラビノガラクタンを無機顔料と紫外線防止剤と併用すれば、化粧品の伸びが良くなり、効率よく紫外線を遮ることになります。

アラビノガラクタンは良好な安定剤兼組織化剤でもあるので、化粧品の乳化安定性を改善するために使用されます。アラビノガラクタンを薬用パウダーに使用すれば、生物活性物質が皮膚のより深くに浸透するようになるだけでなく、その吸収性も向上します。

カラマツ樹脂ラビトール

カラマツ樹脂は、その化学組成自体が抗炎症性、抗菌性、創傷治癒性、強壮性をもっています。外傷や火傷の治療に高い効果があります。口腔の炎症(歯周炎、口内炎)の治療に良い効果が見られます。カラマツ樹脂は、上部気道や関節の疾患を予防することを目的とした温湿布薬の主要成分として推奨されています。また、カラマツ樹脂から抽出したテレピン油は、リウマチや痛風の治療に使う膏薬や軟膏の成分として使用されます。

カラマツ樹脂は、種々の予防を目的とした化粧品の成分として、クリーム、ローション、マスカラ、口紅、リップグロスなどの形で広く利用されています。再生作用というユニークな性質のあるカラマツ樹脂は、紫外線から唇と顔を保護し、肌の水分や弾力性を保ち、肌を乾燥から守り、肌が発赤しないようにします。

カラマツ油ラビトール

化粧品業界では、カラマツ油ラビトールはゲルやエマルジョンの形で使用されます。いろいろなクリーム、シャンプー、バルサムの成分としてお奨めします。

製品の外観 効能
クリーム (マスク) 皮膚の弾性・再生作用の改善、加齢変化の修正、ニキビの軽減
シャンプー 毛根の強化、髪の組織を改善
マッサージオイル 神経系をトータルで強化、脱臼や捻挫、打ち身の痛みの除去
バルサム-塗り薬 関節炎、リウマチ、骨軟骨症の痛みの除去
包帯-リニメント剤(塗布剤) 創傷、打ち身、切り傷、魚の目、血腫、火傷の治癒を速める