サプリメント(栄養補助食品)と医薬品の原料

ラビトール(ジヒドロケルセチン)

顕著な抗酸化作用と毛細血管保護作用を示すジヒドロケルセチンは、サプリメントと医薬品の製造に積極的に利用されています。その予防機能が示す範囲は、きわめて広範に渡ります。

  • 抗酸化活性。ジヒドロケルセチンは、フリーラジカルによる酸化プロセスを抑制します。
  • 毛細血管保護作用。血管壁を強化し、血流を強くします。
  • 抗炎症作用。ジヒドロケルセチンは体内の炎症反応を抑制し、細胞に供給される酸素を増やします。
  • 放射防御機能。ジヒドロケルセチンは、電離放射線のもとで好ましくない影響を与える水酸基を、効果的に消去する力を持っています。
  • 肝保護作用。肝臓の保護作用があり、幹細胞の細胞膜と構造を正常化し、損傷した肝臓柔組織の回復を速めて解毒機能を強化します。
  • 解毒作用。ジヒドロケルセチンの解毒作用は、毒素に作用してこれを安定的な形態に固定し、体外に排出します。また毛細血管の血流を良くすることで、細胞の間からの毒素の排出を加速します。

サプリメント製造でのジヒドロケルセチンの利用

ラビトール‐アラビノガラクタン

製薬産業ではアラビノガラクタンを2つの分野で使用します。

  1. 補助成分として
    • 栄養膜と同じ働きをするアラビノガラクタンは、錠剤を整形するための非毒性バインダーとして使用することができます。
    • アラビノガラクタンは、バイオアベイラビリティの低い他の薬の吸収性を上げるために使用されます。
    • アラビノガラクタンには分散性と解膠性があり、エマルジョンを安定させるための乳化剤として用いられます。
  2. 主成分として
    アラビノガラクタンは以下の用途に用いられるサプリメントの主成分として、広く利用されています。
    • 肺気管支感染症の予防
    • ボディクレンジング、減量、消化管機能の正常化
    • 免疫力を高める

Lavitol-V

Lavitol-Vは、ダフリアカラマツから抽出したジヒドロケルセチンとアラビノガラクタンを1:3と1:5の比で混合したものです。ジヒドロケルセチンは水溶液への溶解性が低いため、バイオアベイラビリティが著しく低下します。製剤Lavitol-Vは、薬理特性を改善し、ジヒドロケルセチンの水溶性を向上させてその抗酸化特性と毛細血管保護作用を高めるために特に開発されました。

アメチス社は、医薬品製造ライセンスNo.12206-LS-Pを取得しています。
アメチス社の製造するジヒドロケルセチンは医薬品(FS-000388-270812)として登録されています。
アメチス社の製造するアラビノガラクタンは医薬品(FS-000905-190814)として登録されています。